雑記

レカネマブ気になる効用と副作用は?保険適用はいつから?

今、話題の認知症新薬「レカネマブ」。製薬大手のエーザイと米バイオジェンが共同で開発した新薬で9月25日に厚生労働省から製造販売の承認を取得したとの発表がありました。

米国ではすでに7月上旬に治療薬として承認されていますが、薬価は年26000ドル(約390万円)と高額になっています。

「レカネマブ」の効用から副作用、そして保険適用までをまとめます。

レカネマブとは?

認知症はいろいろな原因で発症しますが、約6割を占めるのがアルツハイマー病によるものです。物忘れから始まり、進行がゆっくりしているのが特徴です。

原因は完全には明らかではありませんが、脳内にアミロイドβというたんぱく質の蓄積がきっかけであると考えられています。

このアミロイドβに働きかける薬が「レカネマブ」です。「レカネマブ」の最大の特徴は病気の原因に働きかけて、症状の進行を抑えるという点。今までの「対症療法」と大きく違います。

レカネマブ 効用と副作用

レカネマブ 効用

「レカネマブ」は、アミロイドβを取り除いて、症状の進行を遅くする効果があるとされます。

治験で、「レカネマブ」を18カ月投与を続けると、偽薬を使用した患者と比較して27%の症状の進行が抑制されたとのことです。

レカネマブ 副作用

「レカネマブ」の主な副作用としては、脳の浮腫や出血があります。

治験によると、12.6%の人が浮腫にそして17.3%の人に脳内出血が確認されています。

多くの人には自覚症状がなかったとのことです。

レカネマブ 投与方法

「レカネマブ」の投与方法は、2週間に1回点滴で行われます。点滴に時間は約1時間。

認知症と診断されると、通常は2~3カ月に1回程度の通院をしますが、「レカネマブ」を使用する場合は通院頻度が高くなります。

レカネマブ 保険適用はいつから?

9月25日に厚生労働省から製造販売の承認を取得した「レカネマブ」。通常は 製造販売承認後に医療の現場で実際に使用できるのは、60日~90日はかかるそうです。

そして現時点では年内にも公的医療保険の適用になる見通しだそうです。

まとめ

日本で2025年には、認知症患者数が700万人を超えると予測されています。そして「レカネマブ」の対象患者は非常に早期の患者が対象とのこと。

非常に早期とは少し物忘れがある程度だそうです。診断で脳の中にアミロイドβが蓄積されていることを証明することが必要とのことです。

課題のひとつとしてこの証明には、がん診断などで使われるPET(陽電子放射断層撮影)の検査態勢作りがあげられます。

この施設は令和4年7月時点で国内に420施設で十分とは言えない状況です。またPET検査は保険適用外で自己負担が20~30万円かかります。

どのような対応があるのか、今後の動向に注視したいと思います。