「息を吸うだけで胸と背中が裂けるような激痛に襲われ、救急車で病院へ搬送された」という経験をされた方は他にもいるかもしれません。
私自身、まさにそれを体験し、胸膜炎（胸の膜が炎症で痛む病気）と診断された42歳の一例です。
ただの風邪や疲れと違い、『呼吸をするだけで死にそうな痛み』が続く胸膜炎は、診断も治療も一筋縄ではいきません。
そこで本記事では、症状発現から救急搬送、入院・診断・治療、そして回復までの全プロセスを詳しく解説。
読者のあなたが万が一同じ症状に見舞われたら、的確な対応ができるように、3000字で実体験に基づくリアルな情報をまとめました。
胸膜炎（胸膜炎）ってどんな病気？
胸膜炎とは？症状と原因を整理
胸膜炎（pleuritis／pleurisy）は、肺と胸壁の間にある胸膜が炎症を起こす状態。
呼吸や咳で胸痛が悪化するのが典型的症状で、カゼや肺炎、血栓（肺塞栓）、自己免疫疾患など幅広い原因が｡
深呼吸するたびに鋭い痛みが胸に走り、背中まで響くのが特徴です
胸膜炎が背中に痛みを生むメカニズム
胸膜の炎症は胸の内側だけでなく、背中側にも痛みが広がることがあります。
咳や呼吸で胸膜が擦れ合う刺激が神経を通じて背中に伝わるため、**“背中が潰されそうな圧迫感”**と表現されることも多く、症状は胸よりも先に背中に表れる場合もあります
救急搬送・診断のリアル体験談
突然始まった「呼吸するだけの激痛」
私の場合、朝起きると胸が焼けるように痛く、特に背中にかけて鋭い痛みが走る。軽い呼吸でも「カッ！」と胸が裂ける感覚で、立っていられずベッドに倒れました。
救急車が来るまでの苦闘と家族の判断
家族に症状を説明し救急要請。
搬送中、息も絶え絶えで心拍モニターを着けられ、胸部X線と血液検査。
これだけでも肺塞栓（血栓）や心筋梗塞との鑑別が必須と医師が慎重な対応
プレリミナル診断〜胸膜炎確定への流れ
救急担当医による胸部診察で“摩擦音（フリクション・ラブ）”を聴取し、胸膜炎と仮診断。
CT検査で胸膜の炎症と少量の胸水が確認され、最終的に胸膜炎＋軽度胸水と診断されました
治療内容と激痛対策
鎮痛薬（NSAIDs）と休息で炎症を抑制
痛みに即効性がある「イブプロフェン」などのNSAIDsを処方。あわせて安静と呼吸安定のための休息が基本とされました
日常生活では、「痛む側を上にしてゆっくり寝る」方法が効果的でした。
原因別追加治療（抗生剤・胸水ドレナージなど）
感染が原因なら抗生剤、自己免疫疾患ならステロイドなど。
胸水が多ければドレナージが必要です。
私の場合は、CTで確認された胸水が軽度だったため鎮痛＋NSAIDsと経過観察のみでした
激痛の夜～実録「耐えがたさ」と演技的痛み
友人のブログでは「夜になると眠れず、悶えて意識が遠のいた」といったリアルな記録もあります
痛み止めは即効せず、「息ができなくなるんじゃないか」と感じるほどの激痛でした。
回復、退院までとその後のアフターケア
痛みが収まるまでの目安と回復の兆し
NSAIDs投与後2～3日で「鋭い痛み」は徐々に退き、1週間以内に”息が苦しい”状態が半減。
2週間後には軽度の鎮痛薬だけでかなり楽に呼吸できる状態になりました。
完全に痛みが消えるには約3～4週間かかります。
呼吸リハビリと生活習慣の見直し
呼吸筋リハビリ（腹式呼吸訓練）を導入。長時間の飛行機移動や運動前のウォームアップは再発予防に有効です。
再発警戒と再検査のタイミング
「治りが遅い、息切れがひどい、再び痛む」場合は肺塞栓や心臓原因の再診断が必要 。
動悸・発熱・脈拍上昇・血痰が出たら迷わず救急受診を。
まとめ～激痛胸膜炎からの生還ストーリー
胸膜炎からの回復は痛みとの戦いであり、次のポイントが重要です：
- 呼吸をするたびに鋭い胸・背中の痛みがあるなら要注意
- 救急搬送後、即X線・CT・血液検査を
- NSAIDs＋休息＋患側を上にして寝る』初期対処がポイント
- 原因に応じた抗生剤・ステロイド・ドレナージも検討
- 2〜4週間で必ず軽快するが、再発警戒と呼吸器リハビリは重要
- 赤旗症状が出たら呼吸器・循環器疾患の再鑑別を
体験者のメッセージ
「寝ているだけなのに呼吸…が…」という未知の激痛は、肉体だけでなく精神も追い詰められます。
でも、早期の救急連絡と適切な診断・鎮痛治療があれば、必ず回復できる病気です。
ご家族も一緒に付き添い、医師に症状・強さ・呼吸時の痛みについて伝えてください。
にほんブログ村